2011年11月6日日曜日

ICDAS Code4

ICDSAS コード4
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これはコード3よりも組織学的に進行した病変だが、二つのコードの病変の深さには若
干の重なりがある。
コード4の病変では、象牙質の変色が健全エナメル質を透過して暗い陰影として認められる。健全エナメル質は、限局性の崩壊(象牙質は露出していないが、表面における連続性が喪失している)の徴侯を示している場合と示していない場合がある。
歯が湿潤状態にある場合、陰影は灰色、青色または褐色の色調で、はっきりと分かる。
アマルガム修復歯では、修復物とう蝕象牙質の陰影を区別しにくい。
コード4病変は、う蝕が生じた歯面においてのみ記録される。病変が咬合面にあるときに大きな隣接面の病変と、稀に混同することがあるかもしれない。また、う蝕が咬合面の裂溝にない場合でも、咬合面エナメル質を透過して陰影が認められることがある。しかし、その歯面にう蝕を示す証拠がない場合には、その歯面はコード0とする。エナメル質の内側からの陰影が咬合面から観察されても、そこにう蝕がないときはコード4とは記録しない。

このコード解説は、「Detection, Assessment, Diagnosis and Monitoring of Caries」から日本ヘルスケア歯科学会が翻訳要約したものです。