2011年11月6日日曜日

ICDAS Code5

ICDAS コード5
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さらにう蝕が進むと、エナメル質の内部にう窩が形成され、下部にある象牙質が露出する。このコード5の病変は、下部の象牙質が露出して不透明(白色)になり、あるいは変色したエナメル質によってう窩と判別できる。歯が湿ったように見える場合は、エナメル質を通して象牙質の暗さが見えているのだろう。5秒間乾燥すると、歯の表面が失われた証拠が、明らかな窩洞となって現れる。
小窩裂溝には、裂溝入り口に脱灰の視覚的証拠(不透明(白色)、褐色または濃い褐色の壁面)があって、象牙質が露出している。
コード5病変は、歯の表面の半分以下である。象牙質に及ぶう窩の形成が明らかな場合、その存在を確認する目的で先端が球状のプローブで確認することができる。
球状先端部を問題の小窩裂溝に沿ってスライドさせ、う窩の開口部にプローブの球状先端部が入り込んだ場合、あるいは診査者が窩底に象牙質があると判断した場合に、象牙質のう窩が検出されたとする(小窩裂溝のエナメル質の厚さは0.5-1.0ミリである。ただし、深部歯髄象牙質のプロービングをしてはならない。修復歯では、修復物辺縁と歯のギャップが0.5ミリより大きいときにコード5とするが、そこには象牙質が露出するだろう。

このコード解説は、「Detection, Assessment, Diagnosis and Monitoring of Caries」から日本ヘルスケア歯科学会が翻訳要約したものです。